「おおきな木」という絵本が良かった
「おおきな木」が、ある男の子が成人して、老人になるまで、枝や木の実など、自分の体を与え続ける話です。
非常にシンプルだけど、とても深い「愛」について考えさせられる本でした。
ちなみに子供たちは、「面白かった」とは言ってくれましたが、「どこが?」と聞いても、詳しくは教えてくれませんでした。
(以下ネタバレ含みます)
最後まで読むと、そこまでやるのか、というぐらいまで「おおきな木」は与え続けます。
その姿は、子供に対する親や祖父母の姿にも重なりますし、超自然的な存在にも重なります。
解説のところに、「与える」という行為は完全で無ければならず、犠牲の行為を見てはならない、というような話が書いてありますが、まさにそれなのです。
「おおきな木」は、男の子が成人して、老人になるまで、変わらず、同じ場所でずっと待ち続けます。
男の子が、木に関心がなくなっても、ひとりぼっちで待ち続けます。
そして、何かを無心されたら、自分を犠牲にしても、ひたすら与え続けます。
ぜひ読んでみてください。
子育てに自信がない人ほど絵本を読もう
私は子育てにすごく自信がない方ではないかと思います。
デパートの遊び場や公園で、同じ年代の親子が遊んでいるのをみると、すごく自分はうまくできてないような気になることがあります。
根本裕幸さんという、心理カウンセラーの方が、子育てにも向き不向きがあるから、不向きな人は上手な人とは比べない方が良い、というようなことをおっしゃっていました。
そうなんです。
向いていない人、少なくとも子供と遊ぶのが上手な人とそうではない人というのは間違いなくいると思います。
そういう人には、絵本は超おすすめです。
まず、読むだけで子供は寄ってきます。
そして、読みだすとあなたの語る言葉に釘付けになります。
そしてとても喜びます。
あなた自身も、絵本のストーリーに引き込まれ、癒されます。
絵本のストーリーというのは、よく考えられていて、道徳的な内容や、哲学的な内容を、非常にシンプルに、わかりやすく伝えられるようにできています。
なので、子供はもちろん、あなた自身にもすごくプラスの影響が大きいと思います。
まだ読んだことがない人は、騙されたと思って、是非一度読んでみてください。
思いがけず子供が喜んだ絵本から学んだこと
自分が何気なく借りた本に、子供たちがすごい喜んで、びっくりした体験をお伝えしたいと思います。
タイトルからして、子供がおかあさんにだいすきだよ、と伝える微笑ましいシンプルな内容かなと思い、借りてみました。
ところが内容は、子供がおかあさんに、いつもガミガミ叱るけど、こうしてくれると嬉しいのに、と訴える内容なのです。
例えば、
「おかあさんはぐずぐずしないではやくきがえて!おくれちゃうでしょ、っていうけれど・・」
「うわーすごい!ひとりでちゃんとできてえらいぞーっていってくれたら、ぼくね、おかあさんのこと、だいすきだよ」
と言った感じです。
これを最初に読んだ時、子供が親にああしてほしい、こうしてほしいっていうなんて、なんか変な絵本だな、と思ったのですが、、、なんと、私の横で子供は大喜びしてたのです。
子供たちは、我が意を得たり、という感じだったのかなと思います。
子供から見た世界、親への視点、というのを見た気がします。
私はコーチングを受けているのですが、後日この話をコーチにしたところ、この絵本の作者は物事の本質が見えていると言われました。
そう言われて、もう一度読んでみると、確かにこの内容は、コーチングで最も重要視される主体性、について書いてあるとも読めるのです。
ガミガミ言われて、仕方なくやる(受動的)のではなく、親と一緒に喜んで、前向きに(主体的)に行きたいという子供の本性が見事に描かれています。
この絵本、最後まで読むと泣けるので、ぜひ読んでみてください。
1日5分だけでも、無理なら1週間に5分でも絵本を読む
今日も絵本を読みました。
子供が近寄ってきて、私の膝の上に乗ったり、抱きついてきたりしました。
子供にとって、自分達のために父親が何かしてくれる、甘えられる時間になっているのかもしれません。
普段仕事でピリピリしがちな私にとっても、絵本を読むことで、1日を子供たちに負債感なく終えることができました。
昨日は忙しくて絵本は読めなかったのですが、やはり1日が終わった時の爽快感が違います。
読んでよかったなと思います。
1日5分だけでも、無理なら1週間に5分だけでも読んでいこうと思います。
絵本を読んだことがないパパへ
子供に絵本を読んだことがないパパは、ぜひ一度読んでみることをオススメします。
難しく考えず、上手く読もうとも考えずに、ただ読むだけで大丈夫です。
子供は喜び、あなたの周りで嬉しそうに話を聞くはずです。
私も初めて絵本を読んだときは、びっくりしました。
こんな簡単なことで喜ぶのか、と。
子供を楽しませるには、どういうことをしたらいいのかとか頭で色々ごちゃごちゃと考えながら、悩んでいたので、ほんとうに驚きました。
まず第一に、子供は父親が自分達のために、絵本を読んでくれるということ自体に純粋な喜びを感じます。
また、絵本自体もプロが書いているので、子供にとって、とても楽しい内容になっています。
ユーモアや想像力を掻き立てられたり、意外な展開に思わず引き込まれたりと、大人自身も読んでいて楽しい気分になれるはずです。
大人が思う以上に、絵本はよくできています。
騙されたと思って、ぜひ一度読んでみてください。